AstraZeneca PLC 2020年上半期業績

7月30日にアストラゼネカ英国本社が発表しました、2020年上半期業績発表プレスリリースのハイライトの日本語訳をお送りします。この資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。

パンデミック下においても堅調な業績:新型コロナウイルス感染症との闘いのリーダー

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的なパンデミック下においても、アストラゼネカの優先事項はこれまでと変わらず、何百万人という患者さんに対して医薬品を安全に供給することです。本上半期、売上、利益ならびにキャッシュフローが引き続き成長しました。この業績は、複数の新薬1の上市成功およびパイプラインの有望な進捗によるものです。アストラゼネカは、イノベーションを通じた成長に引き続き注力していきます。

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「本年上半期に達成した堅調な業績、売上の更なる成長、収益性およびキャッシュフロー創出の向上を含む堅調な業績をもたらした世界中の社員の尽力に謝意を表します。特に、新興市場での強固な成長と複数の新薬の成功に対し喜ばしく思います。タグリッソがADAURA試験において顕著な有効性を示し、フォシーガもその可能性を糖尿病以外にも広げるなど、パイプラインも更なる進捗を果たしました。また、当社の台頭するオンコロジーのポートフォリオを強化する、第一三共株式会社とのDS-1062に関する新たな提携についても嬉しく思います。
またアストラゼネカは、COVID-19に対する様々な重要施策を始動しました。AZD1222の20億回以上の製造能力を構築し、モノクローナル抗体の開発を加速するとともに、COVID-19に感染した患者さんの治療薬としてのCalquence(アカラブルチニブ)およびフォシーガの使用を検討する複数の新たな試験を開始しました。
今後については、四半期ごとの業績変動を引き続き予想しつつも、事業戦略の継続による当社の将来性を確信しています。当社は商業化の実行と複数の新薬を含む非常に有望なパイプラインへの注力に基づく通年ガイダンスを保持します」。

2020年上半期財務業績


継続するCOVID-19パンデミックの影響を反映し、本年上半期中、総売上高への在庫関連のプラス影響は軽微でした。

上半期の総売上高は12%増(CERベースでは14%増)の126億2,900万ドルで、3つの治療領域7および全地域において総売上高が伸長しました。ハイライトとして下記が挙げられます:

- 新薬の業績は、42%増(CERベースでは45%増)の63億5,300万ドルでした。これには71%増(CERベースでは79%増)であった新興市場での新薬の売上14億600万ドルを含みます。これら新薬は全世界の総売上高の50%を占めました(2019上半期:40%)。

- 全治療領域で総売上高が伸長:オンコロジー領域では28%増(CERベースでは31%増)の53億2,400万ドル、New CVRM領域8では8%増(CERベースでは11%増)の22億6,500万ドル、呼吸器・免疫領域では5%増(CERベースでは7%増)の26億7,600万ドル万ドル。第2四半期、中国でのパルミコートの売上に対するCOVID-19の影響を反映し、呼吸器・免疫領域の総売上高は11%減(CERベースでは8%減)の11億2,200万ドルでした。

- 全地域で総売上高が増加:新興市場では9%増加(CERベースでは15%増)し43億2,900万ドル、うち中国の総売上高は10%増加(CERベースでは14%増)し26億5,900万ドルでした。中国の第2四半期の総売上高は7%増(CERベースでは12%増)の12億4,300万ドル。本上半期、米国の総売上高は13%増の41億7,700万ドル、ヨーロッパの総売上高は17%増(CERベースでは20%増)の24億4,700万ドルでした。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
前回の2020年第1四半期の業績発表において列挙した数々の取り組みに加え、当社はSARS-CoV-2ウイルスを標的とし、過剰免疫反応により生ずる高サイトカイン血症(サイトカインストーム9)を低減し、臓器障害を抑制する新しい方法を検討する研究を始動しました。COVID-19に関するアストラゼネカの最新情報は、こちらからご覧ください。

アストラゼネカは、本パンデミック中、営利を目的としないワクチンの広範かつ公平な世界的供給を優先事項としており、この詳細は本発表文のサステナビリティ(持続可能性)の項に記載されています。2020年7月、オックスフォード大学が主導する進行中の第I/II相COV001試験の結果がThe Lancetに掲載され、遺伝子組み換えアデノウイルスワクチンAZD1222(ChAdOx1 nCoV-19)が被験者において、その忍容性が確認されるとともにSARS-Co-Vウイルスに対する強固な免疫反応を示しました。現在、後期臨床試験が英国、ブラジルおよび南アフリカで実施されており、米国でも開始される予定です。これらの試験は、本ワクチンのCOVID-19からの防御効果の程度を検証し、さまざまな年齢範囲およびさまざまな用量における安全性と免疫反応を評価します。

ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスを下記に関しCERベースで提供します:
- 製品売上および提携収入により構成される総売上高
- 中核EPS

本ガイダンスは、提携収入の性質の変化および戦略的影響の増大を反映しています。提携収入は、いずれ主に下記の既存提携による収入からなることが想定されます。

- 第一三共株式会社(以下、第一三共)により計上されている複数の市場におけるEnhertu(トラスツズマブ デルクステカン)の売上により派生する総利益の持ち分
- FibroGen Inc.(以下、FibroGen10)により計上されている中国のroxadustatの売上により派生する総利益の持ち分
- リムパーザに関するMSD11との提携によるマイルストーン収入
- 上記より低額となる他の既存医薬品および開発中の医薬品のマイルストーンおよびロイヤリティ収入

2020年度の財務ガイダンスに変更はありません。総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージで増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。

アストラゼネカは本発表文において後述されるCOVID-19の影響によるリスクおよび不確実性の増大を想定しています。四半期毎の業績変動は継続すると予想されます。

当社は買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することはできません。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。

指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。
- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。
- 中核税率は18~22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。
- 資本支出は対前年度比概ね安定すると予想されます。

為替の影響
外国為替レートが2020年7月から12月までの期間、本上半期の平均為替レートの水準にあれば、総売上高および中核EPSに対して1桁台前半のマイナス影響が予想されます。当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。

財務サマリー
- 製品売上と提携収入により構成される総売上高は本上半期12%増(CERベースでは14%増)の126億2,900万ドル。製品売上は、主に新興市場とオンコロジー領域の業績にけん引され、11%増(CERベースでは13%増)の123億5,900万ドル。
- 報告ベースおよび中核総利益率12は、変動なく81%。中核売上総利益率は、一部グループ在庫に関する単発の調整、リムパーザに関するMSDとの提携の利益配分率の増加を反映し、CERベースで1%減少しました。中核売上総利益率は第2四半期2パーセント増(CERベースでは1%増)の84%。この増加は製品売上の構成と製造の効率化を反映しています。本上半期の報告ベース総営業費用は、1%増(CERベースでは3%増)の83億2,200万ドルで、総売上高の66%を占めました(2019年上半期は73%)。中核総営業費用は5%増(CERベースでは7%増)の72億5,600万ドルで、総売上高の57%を占めました(2019年上半期は61%)。これらの増加はパイプラインへの投資を一部反映しており、Enhertuの開発への投資および上記MSDとの提携に基づくリムパーザの開発に関する契約一時金の解除が2019年に終了したことを含みます。中核研究開発費は8%増加(CERベースでは9%増)して27億1,200万ドル。また、中核総営業費用の増加はオンコロジー領域の新薬上市および中国におけるアストラゼネカの更なる事業拡大にかかわる販売一般管理費の増加にも起因するものです。中核販売一般管理費は上期2%増加(CERベースでは5%増)して43億5,300万ドル。
- 本上半期の報告ベース営業利益率は6ポイント増の20%。中核営業利益率は2ポイント増の29%。
- 報告ベースEPSは108%増加(CERベースでは106%増)し1.17ドル。中核EPSは24%増(CERベースでは26%増)の2.01ドル。これは、加重平均株式数の13億1,200万株への増加にも関わらず達成されました(2019年上半期は12億8,900万株)。
- 本上半期の営業活動による正味キャッシュインフロー11億7,900万ドルは対前年度比6億8,800万ドル増加しましたが、これは報告ベース営業利益が9億1,400万ドル改善し25億400万ドルとなったことを反映しています。
- 1株当たり0.09ドルの初回中間配当に変更はありません。

営業サマリー
オンコロジー領域
本上半期の総売上高は28%増加(CERベースでは31%増)し、53億2,400万ドルを達成


New CVRM領域
本上半期の総売上高は8%増加(CERベースでは11%増)し22億6,500万ドルを達成


呼吸器・免疫領域
本上半期の総売上高は5%増加(CERベースでは7%増)し、26億7,600万ドルを達成

本上半期、中国での売上が大部分を占めるパルミコートの売上は、COVID-19によるマイナス影響を受けました。新興市場におけるパルミコートの売上は、本上半期では36%減(CERベースでは34%減)の3億7,100万ドル、第2四半期では78%減(CERベースでは76%減)の5,800万ドルでした。

新興市場
当社の総売上高の34%を占め、売上最大地域である新興市場での下記を含む本上半期総売上高は、9%増(CERベースでは15%増)の43億2,900万ドルでした。

- 本上半期、中国の総売上高は10%増(CERベースでは14%増)の26億5,900万ドル。本業績は、前述のCOVID-19によるパルミコートへのマイナス影響を反映しています。第2四半期の総売上高は7%増(CERベースでは12%増)の12億4,300万ドル。
- 本上半期、中国以外の総売上高は8%増の16億7,100万ドル(CERベースでは15%増)。2020年第2四半期の総売上高は4%増の8億1,300万ドル(CERベースでは15%増)。

サステナビリティ(持続可能性)概要
当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。

a) 医療アクセス
本上半期、アストラゼネカはオックスフォード大学のCOVID-19ワクチンAZD1222への広く公平な世界的アクセスの公約の実現に向けて前進しました。本ワクチンの開発、製造、および提供に関して、米生物医学先端研究開発局(BARDA)との主要契約を締結するとともに、英国政府、欧州のInclusive Vaccines Alliance(包括的ワクチン同盟)、Coalition for Epidemic Preparedness(CEPI:感染症流行対策イノベーション連合)、Gavi, The Vaccine Alliance(GAVI)とも契約を締結しました。加えて、当社はインドのSerum Institute of India(SII)と低・中所得国へのワクチン供給に関するライセンシング契約を、ロシアのR-Pharmおよび大韓民国のSK Biopharmaceuticals Co., Ltd.と製造・輸出に関する契約を締結しました。

b) 環境保護
アストラゼネカCEOであるパスカル・ソリオは、各国政府に対し、自国のCOVID-19関連の経済援助政策や復旧政策が国連グローバル・コンパクト(UNGC)が2020年5月に発表した最新の気候サイエンスに沿うことを求める文書に署名したScience Based Targets加盟企業のリーダー176名13の一人です。

c) 倫理と透明性
当社のインクルージョン&ダイバーシティへの継続的な注力を反映すべく、アストラゼネカはDiversityIncによる2020年ダイバーシティ企業ランキングの上位50社の1社として選出されました。また、当社はDiversityIncにより、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルおよびトランスジェンダー(LGBT)を含む性的マイノリティ社員への対応におけるトップ企業として選出されました。

注:
下記の注釈は1ページから7ページまでに関するものです。

1. タグリッソイミフィンジリムパーザCalquenceEnhertuフォシーガブリリンタロケルマ、roxadustat、ファセンラビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬はオンコロジー、循環器・腎・代謝(CVRM)および呼吸器・自己免疫の3つの治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。Enhertuおよびroxadustatの上半期の総売上高は既存の提携収入の全部を反映しています。
2. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
3. not meaningful(非適用)
4. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫くの間欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
5. 1株当たり利益
6. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループのInterim Financial Statements(中間財務諸表)にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
7. 3つの治療用域の定義はオンコロジー、New CVRM(循環器・腎・代謝疾患)および呼吸器・免疫
8. New CVRM領域はブリリンタおよび腎臓病・糖尿病治療薬により構成されます。
9. 体が血中に過剰なサイトカインを過剰な速度で放出する状態が重度免疫反応です。サイトカインは先天性免疫応答と適応免疫応答における情報伝達を助ける細胞にシグナルを送るタンパク質で、炎症および注射部位へ細胞の動きを指摘します。
10. FibroGenとアストラゼネカは、米国、中国および他の世界市場においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。FibroGenとアステラス製薬株式会社(アステラス)は日本、ヨーロッパ、独立国家共同体、中東および南アフリカを含む地域においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。
11. 米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc.は米国とカナダ以外ではMSDとして知られています。
12. 売上総利益は総売上高から売上原価を差し引いた金額と定義されます。報告ベースおよび中核売上総利益は提携収入および全ての関連費用の影響を控除しているため、製品売上の本来の業績を反映しています
13. 2020年7月1日時点





総売上高サマリー

● オンコロジー領域
本上半期の総売上高は28%増加(CERベースでは31%増)し、53億2,400万ドルを達成。これには、リムパーザの提携収入1億3,500万ドルが含まれています。Enhertuの全業績も、提携収入に反映されました。

オンコロジー領域の総売上高は、総売上高合計の42%を占めました(2019年上半期:37%)。

タグリッソ
タグリッソ
は米国、中国、EU諸国および日本を含む86カ国で上皮成長因子受容体変異陽性非小細胞肺がん(EGFRm NSCLC)の1次治療として薬事承認を取得しました。現在までに、同疾患を適応症として28カ国で保険償還が認められており、2020年下半期にはさらなる保険償還に関する承認が予想されています。これは、米国、中国、EU諸国および日本を含む89カ国におけるEGFR T790M35変異陽性NSCLCの治療薬としてのタグリッソの最初の承認に続くものでした。

本上半期、全製品売上による総売上高は43%増加(CERベースでは45%増)し、20億1,600万ドルに達しました。これは, 前述の1次治療としての薬事承認および保険償還により一部けん引されました。2次治療としても、例えばヨーロッパや新興市場などで引き続き成長しました。本上半期、米国の総売上高は第2四半期のマイナスの在庫変動にも関わらず30%伸長し、7億2,500万ドルでした。タグリッソは1次治療の標準治療(SoC)としての地位を保持したため、需要の増加が継続しました。

新興市場において、タグリッソの総売上高は本上半期81%増(CERベースでは89%増)の5億9,500万ドルに達し、特に中国では、2019年の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)への2次治療の収載後、顕著な成長を実現しました。タグリッソの日本の総売上高は17%増(CERベースでは16%増)の3億4,000万ドルでした。ヨーロッパの総売上高は本上半期53%増(CERベースでは58%増)の3億2,500万ドルに達しました。この業績は、より多くの国々が保険償還を認めたことによる1次治療での使用の増加によりけん引されました。

イミフィンジ
イミフィンジ
は米国、中国、EU諸国および日本を含む62カ国でプラチナ製剤ベースの化学・放射線療法(CRT)による治療後、病勢進行がみられない切除不能、ステージIII非小細胞肺がん患者さんの治療薬として薬事承認を取得しています。保険償還契約の件数は本上半期27件に増加しました。また、本上半期中、イミフィンジは米国を含む8カ国で進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)患者さんの治療薬として承認されました。また、同剤は米国を含む17カ国で局所進行または転移性の尿路上皮がん(膀胱がん)患者さんの2次治療としても承認されています。

全てが製品売上からなるイミフィンジの総売上高は、本上半期9億5,400万ドルに達し、51%(CERベースでは52%)の成長を遂げており、大部分は切除不能ステージIII非小細胞肺がんの治療に使用されています。米国での総売上高は21%増の5億7,400万ドルでした。日本での総売上は44%増加(CERベースでは43%増)し、1億2,400万ドルに達しました。ヨーロッパの売上は179%増(CERベースでは188%増)の1億6,700万ドルでしたが、これは保険償還を認めた国の増加を反映しています。一方、最近の複数の薬事承認および上市を受け、新興市場の売上は428%増加(CERベースでは459%増)し6,300万ドルでした。

リムパーザ
リムパーザ
は卵巣がんの治療薬として75カ国、転移性乳がんの治療薬として67カ国で承認されており、膵がん治療薬としては、米国を含む38カ国において承認されています。さらには、米国で相同組み換え修復関連遺伝子変異陽性 (HRRm) 前立腺がんの2次治療としても薬事承認を取得しています。

本上半期、リムパーザの総売上高は、64%増加(CERベースでは66%増)し、9億5,100万ドルに達しました。本上半期、薬事マイルストーンの支払い受けたことを反映し、リムパーザの提携収入として1億3,500万ドルが計上されました。堅調な業績は地理的に広範にわたり、新興市場およびその他既成市場(RoW)での上市が継続中です。

米国の売上は、2018年末のBRCA変異陽性卵巣がんの1次治療としての上市にけん引され、55%増加しました。卵巣がんおよび乳がんの総処方量ベースで、リムパーザは、米国のポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤クラスのトップ製品としての地位を維持しました。保険償還とBRCA検査率の水準が伸びていること、および、英国とドイツをはじめとする卵巣がんの1次治療を適応症とした最近の上市にけん引され、ヨーロッパの売上は51%増(CERベースでは56%増)の1億9,800万ドルに達しました。

新興市場の売上は、104%増加(CERベースでは117%増)し1億2,000万ドルとなり、これは2019年の中国の国家薬品監督管理局 (NMPA) による卵巣がんの1次治療後の維持療法としてのリムパーザの薬事承認を反映する結果です。リムパーザは同適応で中国の国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に2020年1月付で収載されました。

Enhertu
第一三共により計上された全世界の売上は7,700万ドルでした。これは、Enhertuが2020年初頭に発売され、第一三共が売り上げを計上する米国での売上が大部分を占めています。Enhertuは、2019年末に米国食品医薬品局(FDA)により、HER2変異陽性乳がんの3次治療として承認されました。本上半期、全てがアストラゼネカにより計上された提携収入からなる総売上高は、本上半期3,600万ドルでした。

Calquence
全て製品売上からなる総売上高は、本上半期204%増加(CERベースでは205%増)して1億9,500万ドルに達し、その売上の大部分は米国で達成されました。Calquenceは、慢性リンパ球性白血病(CLL)および小リンパ球性リンパ腫(SLL)の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)により2019年11月に承認され、同疾患を適応症としてさらに12カ国において承認を取得しました。Calquenceはマントル細胞リンパ腫の治療薬として17カ国において薬事承認を取得しています。

Koselugo
米国での発売後、全て米国での製品売上からなる本上半期の総売上高は7,000万ドルに達しました。Koselugoは、症候性の手術不能な叢状神経線維症を有する2歳以上の小児の神経線維腫症1型(NF1)の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)により承認されました。

従来製品:ゾラデックス
大部分が製品売上からなる総売上高は本上半期22%増(CERベースでは 27%増)の4億8,400万ドルに達しました。

ゾラデックスの新興市場での売上は、前立腺がんでの使用やアクセスが増加したことを反映し、22%増の2億8,800万ドル(CERベースで29%増)でした。ヨーロッパの売上は5%増(CERベースでは 8%増)の6,800万ドル。その他既成市場(RoW)地域では、競合激化の影響により、売上は7%減(CERベースでは6%減)の8,100万ドルとなりました。

従来製品:フェソロデックス
全て製品売上からなる総売上高は本上半期40%減(CERベースでは38%減)の3億1,200万ドルでした。

フェソロデックスの新興市場の売上は4%増(CERベースで10%増)の1億ドルに達しました。しかし、米国の売上は、2019年の複数のフェソロデックス後発品の発売を反映し、87%減の3,400万ドルでした。後発競合品が確立されているヨーロッパでは、売上は6%増加(CERベースでは 9%増)して1億1,600万ドルに達したものの、日本の売上は、第2四半期の公的価格の切り下げにより、5%減(CERベースで7%減)の5.800万ドルでした。

従来製品:イレッサ
全て製品売上からなる総売上高は本上半期42%減(CERベースでは40%減)の1億4,700万ドルでした。新興市場の売上は27%減少(CERベースで24%減)し1億2,000万ドルでしたが、これは イレッサが中国の数量ベース調達プログラムに含まれていることによる影響を反映しています。

● バイオファーマ:CVRM領域
総売上高は本上半期3%増(CERベースでは6%増)の34億7,800万ドルに達し、総売上高合計の28%を占めました(2019年上半期:30%)。この業績にはroxadustatの既存提携収入1,100万ドルと、クレストールおよび他の複数の従来製品の売上が含まれます。

クレストールとその他の複数の従来製品の売上を除いたNew CVRMの本上半期の総売上高は、フォシーガブリリンタの業績を反映し、本上半期8%増加(CERベースでは11%増)し22億6,500万ドルに達しました。New CVRMの総売上高は本上半期CVRM全体の総売上の65%を占めました(2019年上半期:62%)。

フォシーガ
大部分が製品売上からなる総売上高は本上半期17%増加(CERベースでは21%増)して8億500万ドルに達しました。

新興市場の売上は、49%増(CERベースで59%増)の3億600万ドルでした。中国ではフォシーガが2020年初頭より国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に収載されました。予想していた通り、これにより本製品の価格がマイナス影響を受けました。しかし、NRDL収載による数量面でのプラス効果がこのマイナス影響を上回りました。また、この業績はジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤クラスに取って代わったナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤クラスの成長も反映しています。

米国の売上は12%減の2億3,700万ドルでした。この売上減は、有望な数量ベースの成長を競合激化による価格への影響や売り上げ構成のマイナス影響が上回ったことを反映しています。しかし、DECLARE CVOT試験結果を反映した2019年第3四半期の添付文書改訂や最近の左室駆出率が低下した心不全への適応拡大の結果として、新規処方のシェアにおける好ましい動きもありました。

ヨーロッパの売上は、一部SGLT-2クラスの成長および同様のDECLAREによる添付文書改訂後の新規処方の加速を反映し、25%増(CERベースでは 29%増)の2億 2,300万ドルに達しました。

ブリリンタ
本上半期、全てが製品売上による総売上高は8億4,500万ドルに達し、15%増(CERベースでは17%増)の成長を示しました。急性冠症候群および心筋梗塞発症後のハイリスク患者さんの治療における患者数の増加が継続しました。

新興市場の売上は34%増加(CERベースでは40%増)して2億9,100万ドル。米国の売上は、主に、病院および小売業双方の需要水準の上昇ならびに90日処方の影響増大を反映する加重平均治療期間の長期化にけん引され、9%増の3億5,100万ドルに達しました。ヨーロッパのブリリンタの売上は、主に、ドイツ、フランスおよびイタリアでの業績を反映し、本上半期2%増加(CERベースでは5%増)し1億7,300万ドルに達しました。

Onglyza
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期5%減(CERベースでは3%減)の2億5,600万ドルでした。

新興市場の売上は、中国の業績にけん引され、15%増(CERベースで21%増)の1億ドル。Onglyzaの米国の売上は、本上半期12%減少し1億500万ドルでした。ヨーロッパの売上も、DPP-4阻害剤クラスからの転換という広範な傾向が強調され、21%減(CERベースでは18%減)の2,900万ドルでした。フォシーガの大きな将来性を考慮し、当社はOnglyzaよりもフォシーガへの営業的支援を引き続き優先します。

ビデュリオン
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期24%減(CERベースでは23%減)の2億1,600万ドルでした。

米国における売上は、競合圧力とマネジドケア市場の影響の結果、本上半期21%減少し1億8,500万ドルでした。患者さんは引き続きデュアル・チェンバー・ペンからBCiseデバイスへと移行しました。ヨーロッパのビデュリオンの売上は29%減(CERベースでは26%減)の2,400万ドル。直近および今後予想されるビデュリオンの業績を反映し、1億200万ドルの無形資産減損費用が本上半期計上されました。

Qternmet
本上半期間中、競合環境の好ましくない変化により、当社は計画されていたQternmet(metformin、フォシーガおよびOnglyzaの定量配合剤)の上市を中止することを決定しました。

ロケルマ
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期2,800万ドルに達しました。2020年第2四半期の売上1,700万ドルは2020年第1四半期に対し56%の増加(CERベースでは58%増)を示しました。

直近の発売をうけ、売上の大部分は米国で達成されました。ロケルマは本上半期、新規処方市場のシェアを伸ばしました。本製品はEU、中国および日本などの多くの市場において高カリウム血症治療薬として承認されていますが、間もなく他の複数の市場においても上市されることが予定されています。

roxadustat
全てが既存提携収入からなる総売上高は本上半期1,100万ドルに達しました。本期間中、中国における病院リスティングへの注力が引き続き見られ、4万人以上の患者さんが本剤による慢性腎臓病(CKD)に伴う貧血の治療を受けました。roxadustatは中国のNMPAにより慢性腎臓病に伴う貧血で透析依存患者さんおよび非透析依存患者さんに対し、それぞれ2018年12月および2019年8月に承認されました。roxadustatは中国のNRDLに2020年1月付で収載されました。

中国において、当社は現在roxadustatの総利益の持ち分を提携収入として計上しています。本上半期間中にFibroGenとアストラゼネカは、中国におけるroxadustatの開発と商業化に関して2013年7月30日に最初に締結された既存のライセンス、開発および商業化に関する契約を変更する修正契約を2020年7月1日付で締結しました。本修正契約により、2021年に全面稼働を開始すれば、FobroGenはその売上に基づく収益をその組織で計上する一方、アストラゼネカは中国における今後の収益の大部分を製品売上として計上する可能性が高い共同で所有する組織を設立します。

従来製品: クレストール
大部分が製品売上からなる総売上高は本上半期10%減(CERベースでは 7%減)の5億8,300万ドルでした。

新興市場の売上は9%減(CERベースでは6%減)の3億6,900万ドル。この業績は中国の数量ベースの調達によるマイナスの影響を受けました。米国の売上は、17%減の4,500万ドル。ヨーロッパの売上は13%減(CERベースでは 12%減)の6,500万ドルでした。

● バイオファーマ:呼吸器・免疫領域
総売上高は本上半期5%増(CERベースでは 7%増)の26億7,600万ドルに達し、総売上高合計の21%を占めました(2019年上半期:22%)。これにはDuaklir、EkliraおよびSiliqの既存提携収入800万ドルが含まれます。

シムビコート
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期23%増(CERベースでは26%増)の14億4,200万ドル。

米国の売上は46%増の5億5,800万ドル。シムビコートのオーソライズド・ジェネリックが当社の提携先であるPrascoにより米国で2020年1月に発売されました。また、シムビコートは吸入副腎皮質ステロイド(ICS)/長時間作用型β刺激薬(LABA)クラスにおける世界市場の数量ベースおよび金額ベースでのトップ製品としての地位も継続しました。新興市場の売上は、特に、中国、中東およびアフリカの堅調な業績を反映し、本上半期10%増(CERベースでは16%増)の2億9,000万ドルでした。

ヨーロッパの売上は本上半期1%増(CERベースでは4%増)の3億5,600万ドル。日本では、アストラゼネカが2019年アステラス製薬との共同プロモーション契約を終了し全権利を取り戻した効果が継続し、売上は本上半期53%増(CERベースでは51%増)の1億200万ドル。この売上増は後発品の市場参入にも関わらず達成されました。

パルミコート
全てが製品売上からなる総売上高は33%減(CERベースでは32%減)の4億7,700万ドル。

本上半期、パルミコートの売上が36%減少(CERベースでは34%減)し3億7,100万ドルであったであった新興市場は、パルミコートの全世界の総売上高の78%を占めました。中国の業績は引き続きCOVID-19の影響を受け、外来患者用の噴霧療法室(ネブライザールーム)への小児来訪者数や経口ステロイド剤が不適切な場合パルミコートが手術で使用可能な成人の待機手術例数が大幅に減少しました。この減少はパルミコートの新興市場の売上が78%減少 (CERベースでは76%減)して5,800万ドルとなった第2四半期に特に顕著でした。これは中国における良性インフルエンザの流行期も反映しており、結果として喘息増悪の症例数が大幅に減少しました。

米国の売上は36%減の3,600万ドル。ヨーロッパの売上は、8%減(CERベースでは4%減)の4,000万ドルでした。

ファセンラ
ファセンラ
は、米国、EU諸国および日本を含む58カ国で、コントロール不良の重症好酸球性喘息の治療薬として薬事承認を取得しています。さらなる薬事承認審査が進行中であり、ファセンラに関して41カ国において保険償還が既に認められています。全てが製品売上からなる総売上高は本上半期44%増(CERベースでは45%増)の4億2,600万ドルでした。

米国の売上は、COVID-19による制約の結果として自己投与が増加したことが寄与し、本四上半期31%増の2億7,200万ドル。ファセンラは米国において、上記適応に対する新規処方数における新規生物製剤のトップ製品として本上半期を終えました。ヨーロッパの売上は、多くの上市の成功を反映し、96%増(CERベースでは102%増)の8,800万ドル。日本の売上は21%増(CERベースでは20%増)の4,600万ドル。既承認の適応および新規患者数において、ファセンラはヨーロッパの上位5市場および日本においてすべての生物製剤中トップのマーケットシェアを獲得しました。新興市場の売上は本上半期700万ドルに達しました(2019年上四半期:100万ドル)。

Daliresp/Daxas
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期1%増(CERベースでは2%増)の1億600万ドル。

全世界の売上の85%を占める米国の売上は、需要の増加にけん引され、1%増の9,000万ドルでした。

ビベスピ
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期10%増の2,200万ドル。

ビベスピ は米国、多くの欧州諸国と日本で発売されました。世界中でLABA/長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬クラスは、想定より遅いスピードで成長を続けています。

ビレーズトリ
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期1,100万ドル(2019年上半期:なし)。

日本および中国でのCOPD治療薬としての上市成功後、ビレーズトリは最近米国で承認されました。

その他製品(主要3治療領域以外)
大部分が製品売上からなる総売上高は本上半期8%減(CERベースでは6%減)の11億5,100万ドル。この業績は一部2020年4月のMovantikのヨーロッパ、カナダおよびイスラエルを除く世界的権利のRedHill Biopharmaへの売却を反映しています。その他製品の総売上高は総売上高合計の9%を占めました(2019年上半期:11%)。

ネキシウム
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期5%減(CERベースでは3%減)の7億3,100万ドル。新興市場のネキシウムの売上は増減なし(CERベースでは4%増)の3億7,000万ドル。ヨーロッパの売上は20%増(CERベースでは25%増)の3,800万ドル、米国の売上は30%減の8,900万ドル。

オメプラール (Losec/Prilosec)
全てが製品売上からなる総売上高は本上半期32%減(CERベースでは30%減)の9,900万ドル。新興市場のオメプラールの売上は15%減(CERベースでは12%減)の8,100万ドル。ヨーロッパの売上は68%減の1,000万ドル、日本の売上は45%減(CERベースでは46%減)の500万ドル 。

シナジス
アッヴィ社が1997年から保持する米国以外のシナジスの販売・流通に関する商業権は、現行契約が終了する2021年6月30日にアストラゼネカに返還されます。全般的に、2021年7月1日より米国以外の地域では当社が単独で本製品の販売および販売促進を行うことになります。スウェーデンのOrphan Biovitrum AB(publ)との米国におけるシナジスの権利に関する契約についてこの決定による影響はありません。

地域別総売上高


業績発表日程
当社は2020年11月5日(木)に9カ月累計および第3四半期財務業績を発表する予定です。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝(CVRM)、および呼吸器・自己免疫の3つの重点領域の疾患治療のための、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。アストラゼネカは英国ケンブリッジに本社を置き、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

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