アストラゼネカのビベスピエアロスフィア、COPD治療薬として国内製造販売承認を取得

同疾患に対する治療薬2製品が同時に承認取得

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム、以下、アストラゼネカ)は、「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤および長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」を効能・効果とした、「ビベスピ®エアロスフィア®28吸入」、「同120吸入」(治験薬コード:PT003、一般名:グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物、以下「ビベスピエアロスフィア」)の国内における製造販売承認を取得しましたことをお知らせいたします。

ビベスピエアロスフィアは、長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)のグリコピロニウム臭化物と、長時間作用性β2刺激薬(LABA)のホルモテロールフマル酸塩水和物の2成分を定量配合した気管支拡張薬です。一定量の薬液が噴霧される吸入エアゾール剤で、1回2吸入を1日2回吸入投与します。

吸入デバイスには、エアロスフィア・デリバリー・テクノロジーという次世代の薬剤送達技術を搭載した加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)を採用し、吸気力が低下しているために十分な吸気流量が得られにくい患者さんでも少ない負荷で吸入でき、薬剤が速やかに、かつ常に一定に肺に行き届くのが特徴です。

今回の承認は、アジア、ヨーロッパ、米国の中等症から最重症のCOPD患者さん1,756名を対象に、ビベスピエアロスフィアの有効性および安全性を検討した第III相国際共同臨床試験PINNACLE4試験1、ならびに患者さん5,000人以上を対象にしたより広範なPINNACLE臨床試験プログラム2,3,4の結果に基づくものです。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力を消耗する進行性の疾患です5。日本において継続的に治療を受けている患者さんは約26万人ですが、総患者数は約530万人とも推定されています6,7。呼吸機能の改善や増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することがCOPD治療において重要です5

ビベスピエアロスフィアは、米国、EU、カナダ、オーストラリアなどの国々で、中等症から最重症のCOPDの長期維持療法の2剤気管支拡張薬として承認されています。

なお、同日に、ブデソニド・グリコピロニウム臭化物・ホルモテロールフマル酸塩水和物の3成分を定量配合した吸入剤である「ビレーズトリTMエアロスフィア®」(治験薬コード:PT010)もCOPD治療薬として国内製造販売承認を取得しました。本邦において同社が同じ疾患に対する治療薬を2製品同時に承認取得したのは初めてです。

ビベスピ®エアロスフィア®28吸入、120吸入の製品概要

以上 

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ビベスピ®エアロスフィア®28吸入、120吸入(治験薬コード:PT003、一般名:グリコピロニウム臭化物/ホルモテロールフマル酸塩水和物)について

ビベスピエアロスフィアは、長時間作用性ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)のグリコピロニウムと、長時間作用性β2刺激薬(LABA)のホルモテロールフマル酸塩の2成分を加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)に定量配合した気管支拡張薬です。COPD治療において、呼吸機能の低下や高齢化、手先の動きや認知力の低下は、薬剤の治療効果を確保するうえで重要な検討事項となるため、pMDIはCOPD患者さんにとって重要な選択肢です8,9。ビベスピエアロスフィアは、エアロスフィア・デリバリー・テクノロジーという薬物送達技術を用いた、唯一のLAMA/LABA配合剤です。画像試験により、ビベスピエアロスフィアが気道全体に効果的に薬剤を送達することが示されています10

第III相PINNACLEプログラムについて
PINNACLE 1/2/4試験は、ビベスピエアロスフィアの加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)を用いた1日2回投与の有効性と安全性を、各単剤療法(グリコピロニウムおよびホルモテロールフマル酸塩)ならびにプラセボ群との比較で検討した、24週投与無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間多施設共同試験です1,2,3。PINNACLE1試験では、非盲検チオトロピウムが実薬比較対照薬として含まれました2。PINNACLE 3試験は、PINNACLE 1/2試験の28週投与無作為化二重盲検連用実薬対照並行群間多施設共同安全性延長試験で、ビベスピエアロスフィアをpMDIにより1日2回投与した長期の安全性、忍容性および有効性を、各単剤療法との比較で検討しました4。これらの試験はすべて、中等症から最重症COPD患者さんを対象として実施されました。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患です5。COPDは世界中で推定3億8,400 万人に影響を与え、2020年までに死因の第3位になると予測されています5,11。COPD治療においては呼吸機能の改善や増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することは、COPDの重要な治療目標です5

アストラゼネカの呼吸器疾患領域について
呼吸器疾患はアストラゼネカが注力する3つの疾患領域のひとつで、2018年には世界中の1,800万人以上の患者さんに維持療法として当社製品をお届けしました。アストラゼネカは、吸入配合剤を中心に、特定の疾患治療のアンメットニーズに応える生物学的製剤や、疾患原因を解明する革新的なサイエンスを通じて、喘息およびCOPD治療を向上させることを目指しています。
アストラゼネカは、呼吸器領域における40年の歴史をさらに発展させており、当社の吸入器技術はドライパウダー吸入器(DPI)、加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)、ならびにエアロスフィア・デリバリー・テクノロジーなどに及びます。また、当社の生物学的製剤には、現在重症喘息治療薬として承認され、重症鼻ポリープ症等の治療薬として開発中のファセンラ(抗好酸球、抗IL-5受容体ɑ抗体)、および重症喘息の第III相試験を実施中で、米国食品医薬品局から画期的治療薬指定(Breakthrough Therapy designation)を受けている tezepelumab(抗TSLP抗体)が含まれます。アストラゼネカは、肺上皮組織、肺免疫、肺再生および神経機能に焦点を当てた、基礎疾患のドライバーを解明する研究に注力しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症および ニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・代謝/消化器、呼吸器を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。

References
1. AstraZeneca plc. Bevespi Aerosphere demonstrates statistically significant improvement in lung function in patients with COPD. [Online]. Available at: https://www.astrazeneca.com/media-centre/press-releases/2017/bevespi-aerosphere-demonstrates-statistically-significant-improvement-in-lung-function-in-patients-with-copd-25092017.html Last accessed: May 2019.
2. Clinicaltrials.gov. Efficacy and Safety of PT003, PT005, and PT001 in Subjects With Moderate to Very Severe Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD); (PINNACLE 1). [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01854645. Last accessed: May 2019.
3. Clinicaltrials.gov. Multi-Center Study to Assess the Efficacy and Safety of PT003, PT005, and PT001 in Subjects With Moderate to Very Severe COPD (PINNACLE 2). [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01854658. Last accessed: May 2019.
4. Clinicaltrials.gov. Extension Study to Evaluate the Safety and Efficacy of PT003, PT001, and PT005 in Subjects With Moderate to Very Severe COPD, With Spiriva® Handihaler® (PINNACLE 3). [Online]. Available at: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01970878. Last accessed: May 2019.
5. GOLD. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2018. [Online]. Available at: http://goldcopd.org. Last accessed: May 2019.
6. 厚生労働省 患者調査の概況(2017)
7. Fukuchi Y, Nishimura M, Ichinose M, et al (2004). COPD in Japan: the Nippon COPD Epidemiology study. Respirology. 9 (4): 458-65.
8. Usmani O, Capstick T, Chowhan H, et al. Inhaler choice guideline. March 2017 [Online]. Available at: https://www.guidelines.co.uk/respiratory/inhaler-choice-guideline/252870.article. Last accessed: May 2019.
9. Bonini M and Usmani OS. The importance of inhaler devices in the treatment of COPD. COPD Res Pract. 2015; 1: 9.
10. AstraZeneca. Aerosphere Delivery Technology – Global Core Claims Guide.
11. Adeloye D, Chua S, Lee C, et al. Global Health Epidemiology Reference Group (GHERG). Global and regional estimates of COPD prevalence: Systematic review and meta-analysis. J Glob Health. 2015; 5 (2): 020415.