アストラゼネカのタグリッソ、米国食品医薬品局よりEGFR変異陽性非小細胞肺がんの一次治療として画期的治療薬に指定

本資料はアストラゼネカ英国本社が2017年10月9日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

第III相FLAURA試験の良好な結果に基づく指定
アストラゼネカのNew Oncologyにおいて、6番目となる画期的治療薬指定

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、10月9日、米国食品医薬品局 (FDA) が、上皮成長因子受容体 (EGFR) 変異陽性の転移性非小細胞肺がん (NSCLC) 患者さんの一次治療としてタグリッソ (オシメルチニブ) に画期的治療薬指定を付与したことを発表しました。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるSean Bohenは次のように述べました。「この度の画期的治療薬の指定は、タグリッソが進行EGFR変異陽性NSCLC一次治療の標準治療薬としての可能性だけでなく、本疾患の臨床アウトカムの改善に依然として大きなニーズが存在することを示したものです。FLAURA試験の結果は、臨床上の期待を再度明確にするとともに現在予後の悪い患者さんに対し新たな希望を提供する可能性を有しています」。

FDAは、本画期的治療薬指定を、治療歴のない局所進行または転移性EGFR変異陽性のNSCLC患者さんにおいてタグリッソと標準治療であるEGFRチロシンキナーゼ 阻害剤 (TKI)による治療を比較した第III相FLAURA試験の結果に基づき付与しました。本試験の無増悪生存期間(PFS)中央値において、タグリッソは、現在の一次治療であるEGFR TKI (エルロチニブまたはゲフィチニブ) の10.1ヵ月に対し、2倍近い18.9ヵ月を達成しました。PFS改善は、脳転移の有無を問わず、すべての規定サブグループの患者さんにおいてみられました。タグリッソの安全性プロファイルは過去の知見と一貫していました。

2017年9月28日、全米がん総合情報ネットワークのオンコロジー治療ガイドラインが改訂され、局所進行または転移性EGFR変異陽性のNSCLC患者さんの一次治療としてタグリッソが追加されました。しかし、局所進行または転移性EGFR変異陽性のNSCLC患者さんの一次治療としてのタグリッソの使用は未だFDAによる承認を受けていません。また、本邦においても同適応における承認は取得しておりません。なお、タグリッソは現在、EGFR-TKIによる治療後にEGFR T790M耐性変異を獲得した進行NSCLCの二次治療として、米国、EU、日本、中国を含む50ヵ国以上で承認されています。

本指定は、2014年以降、アストラゼネカが抗がん剤に対しFDAより取得した6番目の画期的治療薬指定です。画期的治療薬指定は、深刻なアンメットメディカルニーズが存在する疾患の重篤な病態の治療を目的として、臨床試験において既存の医薬品を上回る大幅な改善を示した医薬品、あるいは、有望な早期臨床結果を示した新薬に対し、開発および薬事審査を促進することを目的とした制度です。

以上

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非小細胞肺がんについて
肺がんは、男女双方のがん死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約4分の1を占めています。また、肺がんによる死亡者数は、乳がん、前立腺がんおよび大腸がんによる死亡者合計を上回ります。NSCLC患者さんのうちEGFR変異陽性の患者さんは、欧米で10-15%、アジアでは30-40%を占め、腫瘍細胞の増殖を促進する細胞内シグナル伝達経路を阻害する既存のEGFR-TKIによる治療に非常に高い感受性を示します。しかし、腫瘍はほとんどの場合、薬剤耐性を生じ、その結果、病勢が進行します。既承認のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるゲフィチニブあるいはエルロチニブによる治療を受けている患者さんの約半分において、二次変異であるT790Mによりこの薬剤耐性が発生します。タグリッソは病勢進行につながるこの二次変異を標的としています。また、EGFR変異陽性NSCLC患者さんの約25%は診断時に脳転移を有しており、診断後2年以内にその率は約40% に増加することから、より高い中枢神経系の有効性を持つ薬剤に対するニーズも存在します。

タグリッソについて
タグリッソ (オシメルチニブ) は第3世代不可逆的EGFR阻害剤であり、EGFR感受性変異およびEGFR T790M耐性変異の両方を阻害し、中枢神経系 (CNS) 転移に対する臨床活性を発揮するよう設計されています。タグリッソ40mg錠および80mg錠1日1回経口投与は、EGFR T790M変異陽性進行NSCLCの治療薬として米国、EU、日本、中国を含む50カ国以上で承認されています。また、タグリッソは術後補助療法ならびに他の治療薬との併用療法においても現在検討中です。

FLAURA試験について
FLAURA試験は、局所進行あるいは転移性EGFR変異陽性NSCLC患者さんを対象とし、タグリッソ80mg1日1回投与の有効性および安全性を標準的な1次治療であるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤 (ゲフィチニブ (250mg 1日1回経口投与) あるいはエルロチニブ (150mg 1日1回経口投与))と比較検討した試験です。本試験は、二重盲検無作為化試験であり、30カ国の556例の患者さんを対象としています。

本試験の主要評価項目はPFSであり、副次的評価項目にはOS(全生存期間)、ORR(客観的奏効率)、DoR(奏効期間)、DCR(病勢コントロール率)、安全性および健康関連クオリティ・オブ・ライフ(HRQoL)の測定値が含まれました。

アストラゼネカにおける肺がんについて
アストラゼネカは、すべての肺がん患者さんに貢献できる治療薬の開発に努めています。当社は、承認済の2つの治療薬に加えて、腫瘍細胞の遺伝子変異を標的とするものやがんに対する免疫応答を増強するものなど成長著しいパイプラインを有しています。当社は、サイエンスの限界に挑戦し続けることで、肺がんのすべてのステージおよびすべての治療ラインにおいて患者さん延命に寄与し、生活の質を改善する画期的な治療をもたらすことを目指しています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液がんに焦点を当てたNew Oncologyをアストラゼネカの5つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。