AstraZeneca PLC 2017年上半期業績

アストラゼネカ、パイプラインの成果が継続するなか予想通りの業績を達成

 

ファイナンシャルサマリー

 

財務ハイライト

  • 米国のクレストールとセロクエルXRの独占権失効の影響が残留し製品売上に影響。
  • コスト管理は継続:
    −  報告ベース研究開発費は5%減少し28億ドル200万ドル(CERベースでは1%減)。
    −  中核研究開発費は7%減少し26億1,700万ドル(CERベースでは4%減)。
    −   報告ベース販売・一般管理費は17%減少し46億ドル5,800万ドル(CERベースでは15%減);
    −  中核販売・一般管理費は12%減少し37億2,800万ドル(CERベースでは9%減)。
  • 報告ベースその他営業収入は97%増加し8億3,900万ドル (CERベースでは101%増);中核その他営業収入は105%増加し9億5,800万ドル (CERベースでは108%増)。
  • 報告ベースEPSは58%増加し0.80ドル(CERベースでは41%増) ; 中核EPSは5%増加し1.86ドル (CERベースでは1%増)。
  • 第1回配当は変更なく1株当たり0.90ドル。
    2017年財務ガイダンスを再確認。

 

営業ハイライト

  • 成長基盤は2%成長 (CERベースでは3%増)、総売上高の70%を占める。
  • 新興市場:3%成長 (CERベースでは6%増)、中国の3%成長 (CERベースでは8%増) が支持。南米とサウジアラビアの経済情勢により新興市場全体の成長が制限。
  • 呼吸器:6%減少 (CERベースでは4%減)、米国のシムビコートの競合環境を反映。
  • New CVMD4:3%成長 (CERベースでは4%増)、ブリリンタの26%成長(CERベースでは28%増)、フォシーガ(米国商標名:Farxiga)の22%成長(CERベースでは22%増)を他の糖尿病製品の減少が上回る。
  • 日本:7%成長 (CERベースでは6%増) 、タグリッソの強力な立ち上がりを反映し、2017年第2四半期の業績が加速。
  • New Oncology5:売上は5億3,700万ドル (2016年上半期:2億5,100万ドル) 、特に有望なタグリッソの成長。オラパリブの米国の業績は現在の適応症を反映。

 

サイエンスのリーダーシップを達成
下記の表は前回業績発表以降の後期段階パイプラインのハイライトを示すものです。

 

最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「米国においてクレストールとセロクエルXRの独占権が失効したことを受け、当社の第1四半期の業績は予想通りの結果となりました。当社は、引き続きパイプライン全体、特にオンコロジーのパイプラインにおいて斬新なサイエンスを実現していきます。デュルバルマブを膀胱がんの適応で上市する一方、当社のファースト・イン・クラスPARP阻害剤であるオラパリブに関しては乳がんの診療を変革するデータを発表しました。肺がん領域では、がんのドライバー遺伝子と免疫療法の両方に焦点を絞った独自のポートフォリオを強化しました。上半期、当社はPACIFIC試験のデュルバルマブの良好なデータを発表するともにタグリッソに関しては中枢神経系転移を有する患者さんにおける有望なデータを報告しました」。

「当社が持続可能な長期的成長への回帰という戦略を株主の皆さまのために継続的に実践するなか、パイプラインによりけん引される当社の変革に、私自身が大いに期待しています。アストラゼネカにとって非常に重要な年に、我々はパイプラインの可能性の具現化や新製品の発売や市場拡大とともに強固なサイエンスを患者さんにお届けすることに集中します」。

 

2017年度 ガイダンス:再確認
当社は総売上高および中核EPSに関してのみガイダンスを提示します。本セクションの全ての数字は恒常為替レートに基づくものであり、前回の業績発表から変更はありません。

*中核EPSガイダンスは2017年の正規化有効中核税率を16-20%と予想しています(2016年度:11%)。

ガイダンスはパイプライン進捗のベースケースの想定および以降に記載される膨大なニュース配信を前提としています。四半期毎の業績の変動は今後も継続することが予想されますが、2016年7月の米国でのクレストール後発品参入の影響が年率化される2017 年度の下半期には、前年度との比較は改善すると予想されます。

当社は中核EPSベースのみでガイダンスを提示します。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告・GAAPベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告・GAAPベースのガイダンスを提供することは不可能です。本発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての警告文」をご参照ください。

上記に示された無修正のガイダンスに加えて、当社は損益計算書の他の項目の指標も提供します。2017年度の社外提携収入およびその他営業収入は2016年度のそれを上回ると予想されます。2017年度は社外提携収入の比率として、持続可能かつ継続的収入6は更に増加すると想定されます (2016年:21%)。中核研究開発費は概ね2016年度と同水準であると予想され、当社は、ビジネス形態の進化を反映し、中核販売・一般管理費の更なる削減を期待しています。これらの項目の詳細な説明は営業・ファイナンシャルレビューに記載されています。

 

2017年度為替の影響
2017年上半期の平均為替レートおよび当社が発表した為替感度のみに基づき、通年の総売上高対する為替変動のマイナス影響は1桁台前半、中核EPSに対するマイナス影響は最小限であると予想されます。為替感度の更なる詳細は営業・ファイナンシャルレビューの項に示されています。

注:

  1. 特段の記載がない限り、伸び率はすべて実質為替レートベースです。
  2. 恒常為替レート:これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているためGAAPとは異なる指標です。
  3. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループの財務諸表にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
  4. New Cardiovascular and Metabolic Diseases (循環器・代謝疾患) にはブリリンタおよび糖尿病治療薬が含まれます。
  5. New Oncologyはオラパリブタグリッソ、イレッサ (米国) およびデュルバルマブにより構成されます。
  6. 持続可能かつ継続的収入とは一時金の受領を除く社外提携収入と定義されます。
  7. 別段の記載がないか限り本発表にあるすべての解説は2017年上半期の業績に関する内容です。

 

パイプライン:予定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。

特段の記載がない限り、本セクションのデータreadoutは第III相データのreadoutを示す。
無作為化対照試験に先んじる早期上市機会の可能性

 

コンファレンスコール
当社経営陣主催の投資家およびアナリスト向けのコンファレンスコールおよびウェブキャストを英国時間7月27日13:30に開始されました。
詳細についてはwww.astrazeneca.com/investorsからアクセス可能です。

 

業績発表日程
当社は2017年11月9日に9カ月累計・第3四半期財務業績を発表する予定です。

 

製品売上高
主要医薬品の業績を以下に示します。地域別業績はNote 6に示しています。

*四捨五入により個々の製品の比率は合計と一致しない場合があります。
**循環器および代謝疾患

 

地域別売上高

*新興市場を構成するのは、ブラジル、中国、インド、メキシコ、ロシア、およびトルコを含む既成市場以外のROW地域です。

新興市場
製品売上は3%増の30億400万ドル (CERベースでは6%増)

中国の売上は3%伸長し14億1,900万ドル (CERベースでは8%増)で、新興市場売上の半分近くを占めます。オングリザおよびイレッサが本年第1四半期に中国の償還医薬品リストに収載されましたが、上半期末にブリリンタ、フェソロデックスおよびセロクエルXRも償還医薬品リストに正式に収載されました。クレストールは2次治療としての使用の制限が解除され、ゾラデックスはホルモン・内分泌からオンコロジーへとその分類が変更され、引き続き成長を支持すると期待されています。

南米とサウジアラビアの売上は継続する経済情勢の影響を受け、南米 (ブラジル以外) の売上は13%減少し2億1,900万ドルでした (CERベースでは11%減)。ブラジルの売上は5%増加し1億8,500万ドルでした(ただし、CERベースでは12%減)。ロシアの売上は11%伸長し1億1,500 万ドルでした (ただし、CERベースでは10%減) 。

上記のような状況にも拘わらず、新興市場の成長基盤の売上は14%伸長し9億9,800万ドルでした (CERベースでは18%増)。シムビコートの売上は、処方需要の伸びを反映し、2%成長し2億1,300万ドルでした(CERベースでは18%増) 。新興市場におけるタグリッソ上市の結果、2017年上半期の同製品の売り上げは4,000万ドルでした。中国でタグリッソは2017年4月に上市し、本上半期の売上は2,300万ドルでした。

米国
製品売上は28%減の30億1,300万ドル

売上の減少はクレストールおよびセロクエルXRの売上に影響を与えた後発医薬品の発売を反映しています。不利なマネジドケアの価格設定および継続する熾烈な競合が影響しシムビコートの売上は19%減少し5億5,400万ドルでした。しかし、米国のNew Oncology成長基盤は、42%成長し2億4,800万ドルの売上を達成しました。この成長は主にタグリッソの上半期売上が74%伸長し1億8,000万ドルを達成しことを反映しています (2016年上半期は1億300万ドル)。米国のNew CVMD成長基盤は糖尿病領域の競合環境を反映し1%減少し9億600万ドルでした。

ヨーロッパ
製品売上は8%減の22億7,200万ドル(CERベースでは5%減)

ヨーロッパのNew Oncologyは、一部7,600万ドルのタグリッソの売上にけん引され、135%成長し、1億3,400万ドルの売上を達成しました (CERベースでは140%増)。タグリッソは2016年1月にヨーロッパで発売されました。オラパリブの売上は81%伸長し5,800万ドルでした。フォシーガの売上は 18%増加し1億500万ドル(CERベースでは24%増)でしたが、この成長と同時にブリリンタ(Brilique)の売上も8%成長し1億3,500万ドルでした (CERベースでは13%増)。これらの成長を、シムビコートの売上が14%減少して3億9,900万ドル(CERベースでは10%減) であったことを含む他の領域での売上減が上回りました。 しかし、シムビコートは先発品およびアナログ製剤の競合にもかかわらず、ISC/LABA(吸入ステロイド・長時間作動型β刺激薬) のトップブランドとしての地位を維持しました

ROWの既成市場
製品売上は3%増の14億9,400万ドル (CERベースでは2%増)

日本の売上は、7%増加し10億6,700万ドルでしたが (CERベースでは6%増)、2016年4月に実施された隔年の薬価改定の影響を上回るタグリッソの上市とシムビコートの業績を反映し2017年第2四半期の業績が加速しました。日本におけるシムビコートの売上は14%伸長し1億ドルでしたが (CERベースでは13%増) 、タグリッソの売上は、日本における2016年5月の発売以降、本上半期には1億300万ドルに達しました。

ネキシウムの売上は7%減の2億5,300万ドル (CERベースでは5%減)、フォシーガの売上は84%増の4,600万ドルでした(CERベースでも84%増)。

 

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主に呼吸器・自己免疫疾患、循環器・代謝疾患、オンコロジーの3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

日本においては、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、呼吸器・自己免疫疾患を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社についてはhttp://www.astrazeneca.co.jpをご覧ください。