アストラゼネカ、ステージ IV肺がんを対象に進行中のMYSTIC試験について初期結果を報告

本資料はアストラゼネカ英国本社が2017年7月27日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

デュルバルマブ(Imfinzi)とトレメリムマブの併用は化学療法との比較で主要評価項目のひとつである無増悪生存期間の延長を達成せずMYSTIC試験は計画通りに続行し、デュルバルマブ単剤療法およびデュルバルマブとトレメリムマブの併用療法に関して、残りの主要評価項目である全生存期間を評価する

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)および当社のグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンは、2017年7月27日、未治療進行性又は転移性(ステージIV) 非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんを対象としたMYSTIC試験の無増悪生存期間(PFS) の結果を発表しました。MYSTIC試験は、一次治療においてデュルバルマブ(遺伝子組換え)(以下、「デュルバルマブ」)単剤療法またはデュルバルマブとトレメリムマブ(遺伝子組換え)(以下、「トレメリムマブ」)の併用療法を、プラチナ製剤を用いた標準化学療法と比較する多施設共同無作為化非盲検国際第III相試験です。

デュルバルマブとトレメリムマブの併用療法は、がん細胞の25%以上にPD-L1が発現するがん患者さん(VENTANA PD-L1 (SP263)染色により判定)において、標準化学療法と比較した結果、主要評価項目であるPFSの改善を達成しませんでした。

副次的評価項目であるデュルバルマブ単剤療法は、正式には検定されていませんが、標準化学療法を上回る既定のPFSベネフィットの閾値を達成しなかったと予想されます。

本試験は今後も継続し、デュルバルマブ単剤療法およびデュルバルマブとトレメリムマブの併用療法における他の2つの主要評価項目である全生存期間(OS)の評価を行います。両主要評価項目の最終OSデータは2018年上半期に得られる見込みです。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるSean Bohenは次のように述べました。「ステージIV 非小細胞肺がんの一次治療において、標準治療と比較したMYSTIC 試験の無増悪生存期間結果は残念なものでしたが、本試験は全生存期間の評価を目的として設計されており、当社は単剤療法および併用療法双方について、残りの主要評価項目である全生存期間を引き続き評価していくことを楽しみにしています」。

アストラゼネカは、治療歴を有する局所進行あるいは転移尿路上皮がん(mUC)患者さんの治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)よりデュルバルマブの迅速承認を取得しています。

以上

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MYSTICについて
MYSTIC試験は、上皮成長因子受容体(EGFR)および未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)野生型進行性又は転移性(ステージIV)NSCLC患者さんの一次治療において、デュルバルマブ単剤療法またはデュルバルマブとトレメリムマブの併用療法をプラチナ製剤を用いた標準化学療法と比較する多施設共同無作為化非盲検国際第III相試験です。肺がんに対するデュルバルマブの使用は本邦を含め、全世界で未承認です。

本試験は、米国、カナダ、ヨーロッパ、ならびに日本、韓国、タイ、台湾およびベトナムを含むアジアの一部、およびロシア、オーストラリアを含む、17カ国の167医療機関において実施中です。主要評価項目にはPFSおよびOSが含まれています。

デュルバルマブ(Imfinzi)について
デュルバルマブは、PD-L1を直接標的とするヒトモノクローナル抗体であり、PD-L1とT細胞上のPD-1およびCD80の相互作用を阻害し、腫瘍の免疫からの逃避機構が働かないよう作用し、免疫反応を誘発します。

デュルバルマブは引き続き複数の単剤療法試験およびトレメリムマブや免疫療法における他の新薬候補との併用療法試験において検討されています。デュルバルマブは、NSCLCの様々なステージ、小細胞肺がん(SCLC)、mUCおよび頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)の第III相試験において単剤療法として評価されています。一方、デュルバルマブとトレメリムマブの併用療法は、mUC、NSCLC、SCLCおよびHNSCCの第III相試験において評価されていますが、肝細胞がん(HCC)および血液腫瘍の第I/II相試験においても評価されています。

トレメリムマブについて
トレメリムマブは細胞傷害性T-リンパ球抗原4(CTLA-4)の活性を標的とする開発中のモノクローナル抗体です。トレメリムマブはCTLA-4の作用を阻害し、T細胞の活性化に寄与し、がんに対する免疫反応を増強します。トレメリムマブはデュルバルマブとの併用療法で、NSCLC、mUC、HNSCC、HCCおよび血液腫瘍における広範な臨床試験プログラムにおいて検討中です。

NSCLCにおけるアストラゼネカについて
肺がんは、男女双方のがん死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約3分の1を占めています。また、肺がんによる死亡者数は、乳がん、前立腺がんおよび大腸がんによる死亡者合計を上回ります。

アストラゼネカはすべての病期および治療段階にわたる既承認薬および後期開発段階にある医薬品候補含むNSCLC治療薬の包括的なポートフォリオを有しています。当社は、当社の既承認薬であるイレッサおよびタグリッソならびに現在進行中のFLAURAおよびADAURA試験を以って、全世界のNSCLC患者さんの15-20%に、アジアにおけるNSCLC患者さんの30-40%に発現する疾患のドライバー遺伝子としてEGFRの変異を有する患者さんのアンメットニーズに応えることを目指しています。当社の広範な後期がん免疫療法プログラムは、既知の遺伝子変異を持たないNSCLC患者さんの75-80%に焦点をおいています。当社のポートフォリオには、単剤療法として(ADJUVANT、PACIFIC、MYSTIC、PEARLおよびARCTIC試験)および抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブとの併用において  (MYSTIC、 NEPTUNEおよびPOSEIDON試験)開発中の抗PD-L1抗体であるImfinzi(デュルバルマブ)が含まれます。

がん免疫治療(IO)に対するアストラゼネカのアプローチについて
がん免疫療法(IO)はヒトの免疫システムを刺激し腫瘍を破壊するよう設計された治療アプローチです。アストラゼネカおよび当社のバイオ医薬品研究発部門であるメディミューンにおけるIOポートフォリオは、抗腫瘍免疫抑制を克服するよう設計された免疫治療薬により支えられています。当社はIOに基づく治療薬は多くの患者さんの人生に変革をもたらす抗がん剤を提供するものと信じています。

当社は、患者さんにとって最善となる治療の方向性を見極めるツールとしてPD-L1バイオマーカーを使用し、複数の腫瘍型、病期、および治療の段階におけるデュルバルマブ(PD-L1)単剤療法およびトレメリムマブ(CTLA-4)との併用療法における包括的な臨床プログラムを検討しています。さらに、当社の全オンコロジーパイプラインあるいはパートナーの標的低分子化合物とIOポートフォリオの併用療法を広く検討していくことにより、様々な腫瘍に対する新たな治療選択肢を提供できる可能性があります。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液腫瘍に焦点を当てたNew Oncologyをアストラゼネカの5つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

メディミューンについて
メディミューンは、低分子化合物およびバイオ製剤の医療用医薬品の研究、開発および商業化に特化するグローバルなイノベーション志向のバイオ・医薬品企業アストラゼネカのバイオ医薬品研究開発部門です。メディミューンは、革新的な研究を先駆的に進めており、オンコロジー、呼吸器・循環器・代謝疾患、および感染症・ワクチンの領域において新規治療経路の検討に取り組んでいます。メディミューンの本社は、アストラゼネカの3つのグローバル研究開発拠点のひとつとして、米国メリーランド州ゲイザースバーグにあり、これに加え英国ケンブリッジおよび米国カリフォルニア州マウンテンビューにも研究所があります。詳細は https://www.medimmune.comをご覧ください。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、当社は自己免疫、ニューロサイエンスおよび感染症領域においても選択的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。