デュルバルマブ(IMFINZI)、局所進行切除不能(ステージ3)肺がんの第III相PACIFIC試験において病勢悪化もしくは死亡リスクを有意に低減

本資料はアストラゼネカ英国本社が2017年5月12日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

~デュルバルマブ(Imfinzi)が規定の中間解析において、局所進行切除不能(ステージ3)非小細胞肺がん患者さん全対象集団(バイオマーカー発現の有無に関わらず)において主要評価項目である統計学的に有意かつ臨床的に有意義な無増悪生存期間延長を達成~

~デュルバルマブは本適応において優れたPFSの延長を示した初の免疫療法治療薬薬事申請計画につき現在当局と積極的に協議中~

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)およびそのグローバルバイオ医薬品研究開発部門であるメディミューンは、5月12日、白金製剤をもちいた根治的同時化学放射線療法の後に進行が認められなかった切除不可能な局所進行性(ステージ3)非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんを対象としたデュルバルマブ逐次投与の第III相多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験であるPACIFIC試験の良好な結果を発表しました。

独立データモニタリング委員会(IDMC)により既定の中間解析が実施され、プラセボと比較してデュルバルマブによる治療を受けている患者さんにおいて、盲検下独立中央判定による統計学的に有意かつ臨床的に有意義なPFSの延長が示されたことから本試験の主要評価項目が達成されたと結論付けました。また、本結果により、良好なベネフィット・リスクプロファイルが示されました。本試験では、もうひとつの主要評価項目である全生存期間(OS)についてもプロトコール(治験実施計画書)により規定されているスケジュールに則り評価します。アストラゼネカは来る医学学会においてPACIFIC試験の結果を発表する予定です。

アストラゼネカのグローバル医薬品開発担当バイスプレジデント兼チーフメディカルオフィサーであるSean Bohenは次のように述べました。「これらは手術が適応できない局所進行肺がん患者さんにとって非常に有望な結果です。当社は、デュルバルマブを一日も早く肺がん患者さんにお届けするため、世界中の規制当局と連携することを楽しみにしています。これと平行して、当社は、複数のがん腫にわたり、アンメットニーズが存在している領域において単剤療法およびトレメリムマブや他の薬剤との併用におけるデュルバルマブの可能性を探求し続けます」。

ステージ3の肺がんはNSCLCの罹患件数の約3分の1を占めており、2016年にはG7諸国において約10万人が罹患したと推定されます。これら患者さんの約半数の腫瘍は切除不能です。予後は依然として不良であり、長期生存率は低いです。

アストラゼネカは先般米国食品医薬品局(FDA)より既治療進行膀胱がん患者さんの治療薬としてデュルバルマブに対する迅速承認を取得しました。また、デュルバルマブ単剤療法は第III相MYSTICおよびPEARL試験においてNSCLC患者さんの1次治療として検討されています。さらに、本剤は第III相MYSTIC、NEPTUNEおよびPOSEIDON試験においてCTLA-4を標的とするチェックポイント阻害剤トレメリムマブとの併用においても開発中です。

以上

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PACIFICについて
PACIFIC試験は白金製剤をもちいた根治的同時化学放射線療法の後に進行が認められなかった切除不可能な局所進行性(ステージ3)非小細胞肺がん(NSCLC)患者さんを対象としたデュルバルマブ逐次投与の多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験です。

本試験は、米国、カナダ、ヨーロッパ、中南米、日本、韓国、台湾、南アフリカおよびオーストラリアを含む26カ国の235施設において実施中です。本試験の主要評価項目はPFSおよびOSであり、副次的評価項目にはランドマークPFSおよびOS、客観的奏効率および奏効期間が含まれます。

 

デュルバルマブ(Imfinzi)について
デュルバルマブ(以前はMEDI4736として呼称、米国における製品名Imfinzi)はPD-L1を直接標的とするヒトモノクローナル抗体であり、T細胞上のPD-1およびCD80とのPD-L1の相互作用を阻害し、腫瘍の免疫からの逃避機構が働かないよう作用し、免疫反応を誘導します。

デュルバルマブについては、がん免疫療法において引き続き複数の単剤療法試験およびトレメリムマブや他の新規治験薬との併用試験において検討が進められています。デュルバルマブは単剤療法として、さまざまなステージのNSCLC、小細胞肺がん(SCLC)、尿路上皮膀胱がん、および扁平上皮頭頸部がん(HNSCC)に関し第III相試験において評価中です。デュルバルマブとトレメリムマブの併用は、尿路上皮膀胱がん、NSCLC、SCLCおよびHNSCCに関して第III相試験において評価中であり、胃がん、膵臓がん、肝細胞がんおよび血液がんに関して第I/II相試験において評価中です。

デュルバルマブおよびトレメリムマブは、現時点において本邦未承認です。

NSCLCにおけるアストラゼネカについて
肺がんは、男女双方のがん死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約3分の1を占めています。また、肺がんによる死亡者数は、乳がん、前立腺がんおよび大腸がんによる死亡者合計を上回ります。

アストラゼネカはすべての病期および治療段階にわたる既承認薬および後期開発段階にある医薬品候補含むNSCLC治療薬の包括的なポートフォリオを有しています。当社は、当社の既承認薬であるイレッサおよびタグリッソならびに現在進行中のFLAURAおよびADAURA試験を持って、全世界のNSCLC患者さんの15-20%に、アジアにおけるNSCLC患者さんの30-40%に発現する疾患のドライバー遺伝子としてのEGFRの変異を有する患者さんのアンメットニーズに応えることを目指しています。当社の広範ながん免疫療法の後期開発プログラムは、75-80%にあたる既知の遺伝子変異を持たないNSCLC患者さんを対象にしています。当社のポートフォリオには、単剤療法として(ADJUVANT、PACIFIC、MYSTIC、PEARLおよびARCTIC試験)および抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブとの併用において (MYSTIC、NEPTUNEおよびPOSEIDON試験)開発中の抗PD-L1抗体であるImfinzi (デュルバルマブ)が含まれます。

がん免疫治療(IO)に対するアストラゼネカの取組みについて
がん免疫療法(IO)はヒトの免疫システムを刺激し腫瘍を破壊するよう設計された治療アプローチです。アストラゼネカおよび当社のバイオ医薬品研究発部門であるメディミューンにおけるIOポートフォリオは、抗腫瘍免疫抑制を克服するよう設計された免疫治療薬により支えられています。当社は、IOに基づく治療は多くの患者さんの人生に変革をもたらす抗がん治療となる可能性を提供するものと信じています。

当社は、患者さんにとって最善となる治療の方向性を見極める決定ツールとしてPD-L1バイオマーカーを使用することで、複数のがん種、病期、および治療の段階におけるデュルバルマブ(抗PD-L1抗体)単剤療法およびトレメリムマブ(抗CTLA-4抗体)との併用療法における包括的な臨床プログラムを追求しています。さらに、当社のIOポートフォリオを当社オンコロジー全パイプラインあるいはパートナーの標的低分子化合物の中から広く併用療法を検討していくことにより、広範な腫瘍に対する新たな治療選択肢を提供できる可能性があります。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液がんに焦点を当てたNew Oncologyをアストラゼネカの6つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、炎症、感染症およびニューロサイエンスの領域においても、他社との提携を通じて積極的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttp://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。