COPDチェックイベント 速報!~452名の喫煙歴や肺機能、症状をチェック~

2003年 11月 21日

 

当該プレスリリースは、GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)が主催する「世界COPDデー推進日本大会(2003年)から発行されたものです。共催社の一社として、ここでご案内させていただきます。

世界COPDデー推進日本大
「COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)」の啓発活動を行う世界的な組織GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)が、世界COPDデー(11月19日)を機にCOPDに関する認知を高めるために、2003年11月11日~14日まで、世界COPDデー推進日本大会を開催しました。

メディアフォーラムに先立ち、11月11日~13日に行われたJR東京駅構内メディアコート『Break』でのCOPDチェックイベントには、予想を大きく上回る4,680名の来場がありました。
イベントに来場した方の約1割にあたる一般452名を対象にCOPD早期診断の決め手となる「スパイロメーターによる肺機能チェック」を実施したところ、以下のような結果が得られましたので、ご報告いたします。

結果概要

  • 11月11日~13日の3日間で、452名がスパイロメーターによる肺機能チェックに参加した。
  • 参加者の内訳は、男性323名、女性129名であった。
  • 年齢層は10代~80代と幅広く、20~60代が93%と大部分を占めた。(10代 5名 / 20代 62名 / 30代 97名 / 40代 68名 / 50代 103名 / 60代 91名 / 70代 23名 / 80代 2名 / 不明 1名)
  • 参加者の喫煙歴を尋ねたところ、非喫煙者166/452名(36.7%)、現在喫煙者186/452名(41.2%)、過去喫煙者99/452名(21.9%)、無回答1/452名(0.2%)であった。
  • スパイロメーターで1秒率が70%未満であった人(COPDなど閉塞性換気障害の疑いがある人)は、全体で33/452名(7.3%)、男性30/323名(9.3%)、女性3/129名(2.3%)であった。
  • 喫煙歴別にみると、スパイロメーターで1秒率が70%未満であった人は非喫煙者で9/166名(5.4%)、現在喫煙者で11/186名(5.9%)、過去喫煙者で13/99名(13.1%)と、過去喫煙者でその割合が高かった。
  • 年齢別にみると、30代 2/97名(2.1%)、40代 2/68名(2.9%)、50代 8/103名(7.8%)、60代 16/91名(17.6%)、70代 5/23名(21.7%)と、年齢が高くなるほどその割合が高かった。
  • 参加者に呼吸器症状の有無を尋ねたところ、「よく咳をする」35.8%、「よく痰が出る」43.3%、「階段や坂道で息切れする」42.5%、「同世代の人と同じペースで歩くと息切れする」13.5%が症状があると答えた。COPDの初期症状であるこれらの症状は、健康な人でも訴えることが多く、スパイロメーターで1秒率70%未満の人に特に割合が高いことはなかった。


順天堂大学呼吸器内科 福地教授のコメント

私たちが2001年に行った疫学調査の結果では、40歳以上のCOPD有病率が8.5%と推計されましたが、今回、40歳未満の人が約3分の1を占める452名のスパイロメーターで、1秒率70%未満の人が7.3%という結果が出たのは、ほぼ近い数字ではないかと思います。年齢別に見ても、よく似た結果が得られています。過去喫煙者で1秒率70%未満の人の割合が高かったのは、高齢者に過去喫煙者が多いことと関連しているものと思われます。
また、COPDに特徴的とされる咳、痰、息切れの症状は、一般の方でも多くの方が「症状がある」と答え、1秒率が70%未満の方に特に多いということはありませんでした。症状がなくても、肺機能の低下が進行している可能性があるということで、やはり40歳をすぎたら、年に一度はスパイロメーターで呼吸器の健康チェックを行ってほしいと思います。
今回、結果がよくなかった方が、すべてCOPDというわけではなく、喘息などほかの呼吸器疾患の可能性もありますが、これを機会に、一度医師に相談されるのがよいかと思います。

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)とは

喫煙が主な原因とされる肺の生活習慣病。気管支の炎症や肺の気流閉塞により呼吸困難を起こす慢性の呼吸器疾患で、息切れ、咳、喘鳴、痰の増加が特徴的な症状です。日本では530万人以上の患者がいると推計されていますが、実際に治療を受けているのは約21万人に過ぎず、残り95%は未治療のまま病気を進行させてしまっている可能性があります。高齢化や喫煙開始の低年齢化に伴い、今後患者数が増加すると推定されています。
またWHO(世界保健機関)の調査によると、COPDは2020年に死亡原因の第3位になると予測されており、世界規模での早急な対応が迫られている重篤な疾患の一つです。

GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)とは

COPDの医療水準の向上と啓発活動を行うため、WHOとNHLBI(米国立心肺血液研究所)の呼びかけのもと、日本を含む世界50ヶ国以上の専門家が中心となり発足させた組織。2002年から、毎年11月のある1日を「世界COPDデー」に制定し、COPDの予防、早期発見・早期治療の普及を目的にさまざまな活動を展開しています。今年の世界COPDデーは、「11月19日」です。

世界COPDデー推進日本大会(2003年)とは

11月11日~13日の3日間、COPDチェックイベントとして、JR東京駅構内メディアコート内『Break』にて開催されました。一般の方にスパイロメーターを実際に体験し、肺機能のチェックをしていただくことでCOPDの認知を高めようというものです。また、専門医によるトークショーやCOPDに関するポスター・パネルも展示され、冊子も配布されました。
14日のメディアフォーラムでは、基調講演として順天堂大学教授の福地義之助先生に、COPDをめぐる最近の進展についてお話しいただきます。その後のパネルディスカッションでは、医療専門家や行政担当官、患者代表など6名の方々をお迎えして、COPDをめぐる諸問題について討議します。

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お問い合わせ先
2003年世界COPDデー推進日本大会事務局
株式会社エム・シー・アンド・ピー
本岡 / 菅原
TEL.03-3597-0170 FAX 03-3597-0171