アストラゼネカのフォシーガ、中国で心血管アウトカムに対する効果が承認される

本資料はアストラゼネカ英国本社が2020年10月28日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

2型糖尿病における心不全による入院または心血管死の複合リスクを減少させた
第Ⅲ相DECLARE-TIMI 58試験の結果を追加する添付文書改訂

中国国家薬品監督管理局(NMPA)は、アストラゼネカのフォシーガ(ダパグリフロジン)の添付文書に、第Ⅲ相DECLARE-TIMI58試験の結果を追加する改訂を行いました。

DECLARE-TIMI 58試験においてフォシーガは、心血管疾患または複数の心血管リスク要因を有する成人2型糖尿病患者さんに対して、プラセボと比較して、心不全による入院または心血管死の複合リスクを統計学的に有意に低下させました。本試験における安全性プロファイルは過去のものと一致していました1

DECLARE-TIMI 58試験は、SGLT2阻害剤で実施された過去最大規模の心血管アウトカム試験です。この試験の結果は2019年1月にThe New England Journal of Medicine に発表されました。

糖尿病の患者数は世界で4億6300万人、中国では1億2000万人にのぼると推定されています。 2型糖尿病患者さんでは、2型糖尿病ではない人に比べて慢性心不全を発症する可能性が2~5倍高いと報告されています3

バイオファーマ事業本部のRud Dobber事業本部長は次のように述べています。「心不全は、2型糖尿病患者さんにおいて最初に発症する心血管合併疾患の一つです。第Ⅲ相DECLARE-TIMI 58試験のデータでは、フォシーガが、心不全による入院リスクを低下させたことを示しています。本添付文書改訂に伴い、中国の患者さんに大きなベネフィットがもたらされることを期待しています」。

フォシーガは、成人2型糖尿病患者さんの血糖コントロールの改善を適応とし、単独療法または併用療法の一環として使用されます。NMPAの添付文書改訂は、第Ⅲ相DECLARE-TIMI 58試験の結果に基づいて行われました。これは、2019年8月の欧州における製造販売承認内容の改訂、および、2019年10月の心血管疾患の既往歴または複数の心血管リスク因子を有する成人2型糖尿病患者さんの心不全による入院リスクの低下のFDAによる承認に続くものです。

2020年5月、フォシーガは、米国において、2型糖尿病合併の有無に関わらず左室駆出率が低下した、成人の心不全患者さん (NYHA心機能分類:II~IV)の心血管死および心不全入院のリスクの低下に対する承認を取得しました。また、2020年10月には、欧州の医薬品委員会により慢性心不全の承認を勧告されました。さらに、2020年10月には、FDAより、2型糖尿病合併の有無に関わらず、慢性腎臓病を対象に、ブレークスルーセラピーに指定されました。

なお、本邦におけるフォシーガの承認された適応症は「2型糖尿病」および「1型糖尿病」であり、2型糖尿病における心不全による入院または心血管死、左室駆出率が低下した心不全の心血管死および心不全入院のリスク低下、慢性心不全、および慢性腎臓病の適応は取得していません。

以上

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2型糖尿病について
2型糖尿病は慢性疾患であり、病態生理学的な障害により血糖値の上昇、または高血糖を来します2。時間の経過とともに、持続的な高血糖はさらに病気を進行させる要因となります2。2型糖尿病の有病率は、2030年までに世界で5億7800万人、2045年までに7億人に達すると推定されています2。2型糖尿病は糖尿病と診断される全症例の約90~95%を占めます4

DECLARE-TIMI58試験について
DECLARE-TIMI58試験は、アストラゼネカが実施する第Ⅲ相無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同試験です。複数の心血管リスク因子、あるいは、心血管疾患の既往歴を有する患者さんを含む心血管イベントのリスクが高い成人2型糖尿病患者さんを対象に、心血管アウトカムおよび主要な腎の副次的評価項目において、フォシーガによる治療が及ぼす影響をプラセボとの比較で評価しました。
本試験には、世界33カ国882施設から17,000例を超える患者さんが登録され、TIMI試験グループ(米・マサチューセッツ州ボストン)がHadassah Hebrew大学メディカルセンター(イスラエル・エルサレム)と協力し、独立して実施されました1

フォシーガについて
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)は、経口1日1回投与で単剤療法および併用療法の一環として使われる、ファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。成人2型糖尿病患者さんの食事、運動療法の補助療法としての血糖コントロールの改善を適応とし、体重や血圧に対して副次的な作用を示します。

フォシーガはDAPA-CKD第Ⅲ相試験において慢性腎臓病患者に対する治療として検討されており、2020年8月、フォシーガは想定を上回る有効性を示し、全ての主要および副次的評価項目を達成したことを報告しています。現在フォシーガでは、心不全患者を対象としたDELIVER試験(左室駆出率が保持された心不全:HFpEF)およびDETERMINE試験 (HFrEFおよびHFpEF)が進行中です。また、急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者を対象としたDAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。フォシーガの強固な臨床プログラムは、終了済みの試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。

アストラゼネカの循環器・腎・代謝 (CVRM) 領域について
循環器・腎・代謝 (CVRM)  はアストラゼネカの主要治療領域のひとつであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、循環器・腎・代謝 疾患をもつ世界中の何百万人もの患者さんの健康と、治療法の進歩に貢献する革新的なサイエンスを継続的に提供し、疾患の治療・進展抑制、さらには臓器およびその機能の再生の実現を目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器・自己免疫疾患の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

References
1. Wiviott SD et al. Dapagliflozin and Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes. N Engl J Med 2019; 380(4):347–57.
2. International Diabetes Federation. IDF Diabetes Atlas Ninth Edition 2019. Available from: URL: https://diabetesatlas.org/upload/resources/material/20200302_133351_IDFATLAS9e-final-web.pdf (Accessed 25 October 2020).
3. Ofstad AP et al. The heart failure burden of type 2 diabetes mellitus-a review of pathophysiology and interventions. Heart Fail Rev 2018; 23(3):303–23.
4. Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Diabetes Fast Facts. Available from: URL: https://www.cdc.gov/diabetes/basics/quick-facts.html (Accessed 25 October 2020).

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